日本と世界の水事情 『水から広がる学び』 アクティビティ20

¥2,750 (税込)

発行:開発教育協会
企画・制作:阿部秀樹(会社員)・宮崎花衣(DEAR)・米井慎一(小学校教員)
2014.3発行
A4判124頁+CD1枚(写真・イラスト・カードを78枚収録)
対象:小学生以上
この教材は教材総合カタログ(ヒルマ/スクラボ)に掲載されています

【目次】

基礎編(p.5-44)

1.水のいろいろ(簡単な導入のアクティビティ)

自己紹介~わたしと水 (自己紹介のアクティビティ)
世界の水の言葉たち (水にまつわる世界の格言やことわざ)
地球上の水の割合 (人が利用可能な水の割合を知る)
めぐる水 (イラストから水の循環と気候変動・森林減少などを読みとる)
暮らしの中の水 (普段の暮らしで使う水の量を調べてみる)
タムリさんの一日 (安全な水が十分に利用できない暮らしとは…?)
世界の水利用量 (水需要が増えている状況を知る)
タムリさんの一日 (安全な水が十分に利用できない暮らしとは…?)
タムリさんの一日 (安全な水が十分に利用できない暮らしとは…?)
2.世界の水事情(写真・台詞カード・解説のセット)

各地域の水事情に関する写真・台詞カード・解説がセットになっています。プログラムのテーマや時間に合わせて、素材を組み合わせて利用できます。(カッコ内は解説執筆者)

日本~森を守り、水を育む (興水伸二/山梨県北杜市役所産業観光部林政課)
中国~黄河を巡る水事情 (福嶌義宏/総合地球環境学研究所・名誉教授)
フィリピン・マニラ~水道民営化 (堀内葵/NPO法人AMネット)
カンボジア~メコン河のダム開発 (木口由香/NPO法人メコン・ウオッチ)
バングラデシュ~ガンジス川流域の砒素汚染 (石山民子/NPO法人アジア砒素ネットワーク)
洪水や大型台風の影響による途上国の被害 (平田仁子/NPO法人気候ネットワーク)
アラル海~灌漑による砂漠化・塩害 (岸本聡子/トランスナショナル研究所)
中東~海水の淡水化 (岸本聡子/トランスナショナル研究所)
アラル海~灌漑による砂漠化・塩害 (岸本聡子/トランスナショナル研究所)
アフリカ~安全な水へのアクセス (岸本聡子/トランスナショナル研究所)
パリ市~水道サービスの再民営化 (岸本聡子/トランスナショナル研究所)
アメリカ合衆国~オガララ帯水層の枯渇 (泉貴久/高校教員)
メキシコシティ~都市化による水問題 (岸本聡子/トランスナショナル研究所)

ワークショップ編(p.45-100)

1.バーチャルウォーター(カードを使ったゲーム)

日本は多くの食料や工業製品を海外からの輸入に頼っています。バーチャルウォーターとは、輸入品を仮に自国で生産した場合にどの程度の水が必要かを推定した水の量。「ハンバーグ」「かつ丼」「チキンカレー」などのメニューカードを使いながら、食べ物をつくるのにどのくらいの量の水を使用するのかを知り、考えます。

2.メコン川の恵みと開発(フォトランゲージとロールプレイ)

写真を使いながら川の恵みとともに生きている人々の暮らしを知ります。また、国際河川であるメコン川流域のダム開発について、ロールプレイを通してさまざまな人の意見を知り、ダム開発の是非について、よりよい開発について考えます。

おすすめ映像:『ツールキット:自然と私たちの未来を考える~メコン河流域と日本~』
(NPO法人メコン・ウォッチ/2013年/無料)

3.日本のダム開発(ロールプレイ)

ダム開発が環境・経済・社会にどのような影響を与えるのかをロールプレイを通して考えます。また、現実に行われているダム開発の問題に関心をもつきっかけとすることをねらいとしています。充実のコラムと解説付き。
[コラム] 八ツ場ダムから学ぶ(政野淳子/ジャーナリスト)
[解 説] どうなっているの?日本のダム開発(政野淳子/ジャーナリスト)

4.ナイル川の水は誰のものか(データの読み取りとディスカッション)

川の上流の人々がたくさんの水を利用したら、下流の人々の暮らしはどうなるでしょうか?また、下流の人々が上流の人々に「川の水を使うな」と言うことはできるのでしょうか?国際河川であるナイル川を通して、流域国間で水をめぐる対立があることを知り、どのような水の分配・利用が望ましいかを考えます。諸外国による農地取得・開発についても触れています。

5.ペットボトルの水(メディアリテラシーの観点から)

ペットボトルの水の「イメージ」や「消費行動」について、広告の読み解きをしながら考えます。実際に色々な水を飲み比べてみたり、水道水と安全性・健康・値段などを比較してみます。

ミネラルウォーターのイメージは?

水道水と数種類のボトル・ウォーター(ミネラルウォーター)を飲み比べ
6.水道のこれから(クイズとディベート)

水道事業の「広域化」「水利権の取得」「浄水方法」について議論します。また、「民営化」をめぐる議論を通して、誰がどのように水の供給を担っていくのが望ましいのかを考えます。充実の解説とコラム付き。
[解説1] 水道事業の広域化という選択肢(保屋野初子/NPO法人地域水道支援センター)
[解説2] 新たな水利権を獲得するか・しないか(保屋野初子/NPO法人地域水道支援センター)
[解説3] 緩速ろ過・急速ろ過(保屋野初子/NPO法人地域水道支援センター)
[コラム] 水道事業が直面している問題(全水道会館・水情報センター)
[コラム] しなやかな水供給に向けて(保屋野初子/NPO法人地域水道支援センター)
[コラム] 水道が民営化されるということ(佐久間智子/NPO法人アジア太平洋資料センター)
[コラム] 水道サービス民営化の波(岸本聡子/トランスナショナル研究所)

参加型学習の手法(p.101-108)

部屋の四隅
ロールプレイ
ディベート
ウェビング
プランニング
授業&活動紹介(p.109-119)

授業紹介1 「水はどこから来てどこへ行く?」小学校
授業紹介2 「水ビジネスから水資源の公共性について考える」大学
授業紹介3 「水と地球とわたしたち」中学校
授業紹介4 「バーチャルウォーター」中学校
授業紹介5 「世界の水事情」中学校
活動紹介1 「ボランティア活動の場所は地球の大地だ!」NPO法人大沼マイルストーン22(北海道)
活動紹介2 「やさしい環境学習会・草木谷からの学び」NPO法人バニヤンツリー(秋田)
活動紹介3 「森は海の恋人」NPO法人森は海の恋人(宮城)
活動紹介4 「球磨川のダム開発と川の再生」つる祥子(自然観察指導員熊本県連絡会長)

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